2002年2月 4日
NO.5 『雨が降って、風が強くて、とても寒くて』
社会保険労務士 三宅裕樹
私は生来運動(スポーツ)が苦手でした。今から思い出しても、運動会で1等賞を取ったのは、小学校4年生の時が最後で、それ以降体育の授業が苦痛な子供でした。
ところが、20代後半よりゴルフ好きな友人に恵まれ、下手ながらも楽しませて頂いております。ゴルフに限らず、球技はゲーム性に富む事から「やってみると結構面白い」もので、今ではゴルフクラブに凝ったりして、自分なりに楽しんでおります。
ただし、ゴルフの辛い処は雨天であろうが、台風であろうが、雪と雷以外はプレーしなければいけない事です。 プロならいざ知らず、こちらは遊びですからレインウエアを着てのラウンドは正直好きではありません。晴れた日ですら下手なのですから、天候が悪ければ結果は推して知るべしです。特に、雨の日のコンペ等は表彰式が恥ずかしくていけません。
ところが表彰式になってみると、優勝された方の成績は決して悪くない場合が多いのです。勿論、それなりの実力がおありでご本人曰く「いや、晴れていればもっと・・」と謙遜されますが、晴れた日と遜色ない成績を立派に残しておられるのです。
今の日本の経済状況は、まさに「雨が降って、風が強くて、とても寒くて」状態です。つい「不景気だから・・云々」と愚痴ってみたくもなりますが、世間には不況どこ吹く風と業績を伸ばしている企業も存在するのです。雨降りのゴルフのように、不況下の経営においても それなりの手法が存在すると私は思います。
@必要経費を削減する。
但し、雇用の確保等の問題もありますから、早計に人員削減に走る訳にはいきませんが、ワークシェアリング等も考慮して、高い次元でバランスを取る事が必要です。
Aあくまで手堅く、新規取引には細心の注意を。
売上が伸びない時に、新規の取引先があると、ついつい喜んでしまうものですが、この時期だから要注意! 売掛金が入金されなかったり、納品後、間もなく倒産したりするトラブルが頻発しています。
Bこの時期だから出来る事、将来の好景気に備えて構造改革。
何も構造改革は小泉首相ばかりではありません。企業も構造改革が必要です。特に意味の無い長年の慣例・慣習で無駄な経費を使っていませんか?物品購入に関しても、他と相見積もりを取っていますか?コスト割れの取引をしていませんか? 年功序列で、大して活躍していない管理職に高額の給与を支払っていませんか?バブル期の賞与基準で賞与を支払っていませんか?10年後に企業の主力となってくれるスタッフを育成していますか? 今なら大学卒の優秀な人材が確保しやすくなっている事をご存知ですか?あまり希望的観測を述べてもいけませんが、いずれこの景気も好転する時期が来るでしょう。その時に、鍛え上げた優秀なスタッフがあれば、景気の上潮に即応できます。それまで、組織を改革しスタッフを鍛えて時期を待ちましょう。
雨の日のゴルフも不況下の経営も、次元は違いますが臨む心構えは同じです。決して「投げ」(諦め)てはいけません。いつも、快晴無風の温暖な日ばかりではありません。むしろ何らかのマイナス要因がある方が普通の状態です。そこで如何にベストを尽くせるかが大切な事だと私は考えています。
