2002年3月28日
NO.8 『儲かる商売!』
社会保険労務士 三宅裕樹
日頃、仕事で顧問先を訪問した時、そこの事業主から冗談とも本気とも言えない口調で言われる言葉に、「何か、儲かる商売ないかな?」なんてのがあります。関西では商人の挨拶の常套句に「儲かりまっか?」返す言葉が「ぼちぼちでんなぁ!」なんてのがありますから、「儲かる○○」を無意識に聞いてしまうのは、商人の習性の様なものかも知れません。
私は、そんな時半分冗談で、「美味しい食べ物屋を開店したら絶対儲かります。」と答えます。机上の論理ですが、飲食業は原価率が低いですから単一メニュー(例えばラーメンなど)で繁盛すれば、仕入れのロスは皆無ですし、客単価の低さは回転率で充分補えます。最近は車で来店する人が多いですから、立地はそれ程こだわる必要はありません。初期投資やランニングコストが低いですから、これで儲からなかったら嘘です。
じゃあ、早速!と考えて悩んでしまうのが、どうやったら美味しいラーメンを作り出せるか?という最大の問題に当たってしまうのです。そうですね、日本に数多あるラーメン屋で万人が美味しいと評価出来る店は以外に少ないものです。この儲け話もそこで暗礁に乗り上げてしまう訳です。
私が常日頃考えているのは
@楽して儲かる商売は絶対に無い!(当たり前ですよね)
A余り儲からない商売も実際にはある。これは、明らかに社会のニーズが低い商売です。
B儲からないのは、儲け方が下手なのか、努力が足りないかのいずれかです。
と、考える様にしています。例を挙げれば沢山ありますが、同じ様な商売で、片や繁盛しているのに、片や閑古鳥が鳴いている店もあります。何が原因かと調べれば、経営者の努力の足りなさが起因している事が多いと感じます。先のラーメン屋の件でも、たかだかラーメンですが、食材の全てに、非常な手間隙をかけなければ満足な商品はできません。
景気が冷え切った今日、何の努力もなしに利益を上げる事は無理です。更なる品質やサービスの向上に努めなければ、簡単に淘汰されてしまうのが現状です。コストを下げつつ、品質を上げるといった、乾いたタオルから水を搾り出す様な努力が必要なのでしょう。
などと偉そうな事を書いている私自身、今日のコラムの事は全然出来ていません。自分を戒め、反省をしている毎日でございます。